マレーシアにおけるパーム油の金属加工油としての利用は別として、一般的にステンレスの加工油は粘度が高いものが使われます、粘度が低い油ではステンレスのプレスでは金型の焼きつきの発生が往々にして起こります。

 

ステンレスの最表層部はオングストローム単位の薄い水和酸化クロム層で形成されています。これは鋼中成分のクロムの効果で錆びにくく耐食性を発揮させます。

ところがこのクロムがプレス工程での高速かつ強度の圧力によって瞬間的に高温になりクロムと鉄系金型成分と固着状態になり、プレスストロークととともにミクロ的に接合した凝着部が引きづれながら金型のみならずステンレス鋼表面に細かい線状の傷を生じさせます

この傷はミクロレベルなので面積のある傷と見えますが、これが繰り返されると金型の摩耗となります。

そこで粘度の高い油を使ったり、金属に密着しやすい成分を添加したりします。

つづく。次回19話お楽しみに~♪ いつも購読ありがとうございます。

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