前回の続きからです~♪

1970年代末から1980年代にかけてボディー・艤装部品(モールやグリルなどの外装装飾部品の総合名称)に大きな進歩がありました。

①モール類に使われるSUS434が塩害対策の為にモリブデンが含有されていましたが、モリブデンが戦略金属(兵器産業での使用)の為価格が安定せず高騰を招き、それに匹敵するモリブデンが含まれないが同等以上の耐食性を有する合金種SUS430JILが量産され世界中に普及した。

②モールの取り付けに際し樹脂の別部品を手作業で接着していたのを、ロールフォーミングと同時工程の樹脂インジェクション成形で樹脂一体成形する技術がドイツで開発され世界のモールメーカーが採用した。

1957年にフォードが開発した水溶性塗料を利用した電着塗装技術が、1980年代にカチオン電着塗装技術として実用化完成し、完成したボディー全体を塗料プールに完全浸漬させあらゆる箇所に強靭な高耐食下地プライマー塗装を施す工程が始まった。日本では1982年日産マーチに初めて電着塗装プライマーが作用された。

1980年後半より長期防錆保障体制つくりの為に溶融亜鉛メッキ鋼板が使われ始め電着塗装プライマーと相まってボディーの腐食はほぼ対策が完了した。

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