SUS321というステンレス鋼はSUS304に対し1%程度チタンを加えた合金ですが、

1980年代のソビエト連邦で毎年数百トンのSUS321の薄板が日本から輸出されていました。

共産圏なので用途は一切教えてくれません。

 

1976年ソ連の戦闘機ミグ25が函館空港に強行着陸した亡命事件が有りました。

 

当時の米国の戦闘機F-4ファントム後期型やF-14イーグルが既にチタンを使っていたに対しミグ25が鉄系合金を使っていたとの分析結果が出ました。

詳細分析結果は公表されていませんがもしやSUS321ではないかと私は思いました。

ところが今日チタン素材及びチタン合金の輸出量としては世界トップレベルです。

ロシア政府はソ連崩壊と共にチタン材料を海外輸出品目として強化育成し素材製造に関しては世界最高水準の技術を持っています。

1980年代からの時代の変遷を感じます。

つづく。次回もお楽しみに~♪

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