自動車に使われているステンレスの話題を主にそれと関連する車体材質
1960~70年代の高度成長期が訪れた40年ごろ前に遡って自動車産業におけるステンレス鋼の使われ方について述べます。
そのころの日本製の乗用車は欧米の車に伍して急激に進歩し品質向上・高性能化しました。
ステンレスの用途はボディーの外側に取り付けられるクロム仕上げのモールや鉄のホイールに取り付けられるホイールキャップ、ヘッドライトの周囲の飾りリング、ラジエターグリルなどでした。
ステンレスモールは窓枠やボディーの側面、底面などに装飾部品として取り付けられています。
このデザインは欧米の車に習ったもので、1970年頃に鉄鋼メーカーも協力して世界各車の使用材質の調査・加工技術の研究などを進めました。
特にステンレスはアメリカ車が多用していました。
当時の高級車であるキャデラック、リンカーンコンチネンタル、クライスラーニューヨーカーなどにステンレス製のフロントグリル・ウインドモール・テールフィン、ホイールキャップ、ワイパーブレードなどに大量に使われていました。
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