自動車に使われているステンレスの話題を主にそれと関連する車体材質
既に日本製のステンレス鋼はアメリカ製のステンレス鋼と同等の品質であり、これらのアメリカ車にも一部使われ始めました。
その時代はSUS430,SUS434,SUS304が部品別に使い分けられていました。
現代の車種においても形状.材質は違えど同種の装飾部品は取り付けられています。
金属色で光っているモールはSUS430J1L,SUS434,SUS304,光輝アルミ、着色アルマイトなどが使われています。
主にSUS430J1Lが各社多く使われていますが、鋼種の使い分けはそれぞれの国で異なります。
最近,ステンレスは燃焼ガスの排気系の部品やヘッドライト、燃料系統などに多量に使われています。
因みにSUS430J1Lが使われ始めたのは1980年代からですが、きっかけは1970年代に北米で冬季の道路結氷防止剤として、当初は鉄鋼スラグの残差物がやがて塩化カルシウムを主成分とする道路結氷防止剤が大量に道路に撒かれるようになりました。
この塩素系成分がボディーを錆びさせ、さらにステンレスそのものも赤銹を発生させることになりました。
つづく。